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ヨーロッパ高齢者事情研究のため、2007年2月ストックホルムシニアライフ研究所を開設しました。
現地から最新の高齢者事情をレポートします。

自宅訪問サービスについて(2)

松下泰志(Taishi Matsushita: 2012/1-), セスレ真美(Mami Sessle: 2011/11-2011/12),
ローベリ亜佐子(Asako Raberg: 2011/1-2011/10), ダールマン容子(Yoko Dahlman: 2007/2-2010/12)   

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 自宅訪問サービスは主に、買い物の付き添い、家の掃除、お風呂、洗濯、食事の宅配、が挙げ られる。ストックホルムでは、公共の自宅訪問サービスのほかに、23の民間自宅訪問サービス 会社がある。
Customer は必要なサービスを選ぶことができ、またサービスに応じて、異なる会社を選ぶこと もできる。ただしこれらのサービスには、美容ケアといった生活に必要最低限のレベル以上のサ ービスは含まれていない。

ストックホルム市内に住んでいるSさんにお話を伺うことができた。
Sさんは50代だが、病気により退職し、現在は大学生の息子と住んでいる。
Sさんは自宅訪問サービスの利用者だ。Sさんの利用しているサービスは、週1回の洗髪、2週 間に一回の洗濯(この洗濯はベッドカバーや大きい容量の洗濯物である)、月に一回の家のク リーニングである。
それぞれのサービスにかかる時間は、洗髪で約1時間、クリーニングで約1時間半である。洗濯 物は玄関の外に袋に入れておいて置くと、会社から派遣されて来たヘルパーが持って行って洗 濯してくれるらしい。

サービスには満足しているか、という質問に、彼女は、「とても満足しています。ただ、洗髪をで きれば5日に一回はやりたいですね。週1ではなくて。」と答えた。
しかし、それはサービス会社の人事の都合もあり難しいらしい。

自宅訪問サービスの利点について、彼女はこう語る。
「自宅訪問サービスは、家事の中でも最もヘビーな仕事を行ってくれるので助かっています。 しかし、このような実用的な面だけではなく、多くの高齢者や障害を持つ人々にとって、人と 出会い話をする、という社会的な面においても、自宅訪問サービスは重要な役割を持っている
のです。」

また、息子と暮らしているにも関わらず外部に自宅訪問サービスを頼むのはなぜか、という質問 に対して、「私は自分のことは息子にできるだけ負担をかけずに済ませたいのです。彼は勉強しているので、常に私の面倒を見ることはできません。それに彼が家を出た後でも、自分ひとりで暮らせるようにならなければいけません。」と答えた。

もし家族のメンバーの誰かが介護の仕事を負うとしたら、その人は、その仕事に対して給料をもらうべきだ、と彼女は考えている。

 

 

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