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ヨーロッパ高齢者事情研究のため、2007年2月ストックホルムシニアライフ研究所を開設しました。
現地から最新の高齢者事情をレポートします。

スウェーデンシニア世代と情報テクノロジー(1)

松下泰志(Taishi Matsushita: 2012/1-), セスレ真美(Mami Sessle: 2011/11-2011/12),
ローベリ亜佐子(Asako Raberg: 2011/1-2011/10), ダールマン容子(Yoko Dahlman: 2007/2-2010/12)   

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スウェーデンの特徴の一つとして、インターネットの普及率の高さが挙げられる。
2002年度の総務省情報通信統計データベースによると、先進各国のインターネット普及率は以下の通りである。1位のアイスラ ンドに続いてスウェーデンは2位の67.8%でかなり高い普及率となっている。また、下のグラフから、日本もインターネット普 及率においてかなり高い位置にあることがわかる。 070310-3.JPG
このように高いインターネット普及率を誇るスウェーデンにおいて、シニア世代はどのくらいインターネットを使っているかみてみ たい。下のグラフは、スウェーデンの統計庁が2005年度に行った調査による結果である。これによると、インターネットを使っ たことのある人の割合は全体として非常に高い。シニア世代と考えられる55?74歳の世代でも60パーセント以上となっている。
しかし75歳以上のデータがないので、それより上の世代がどのくらいインターネットを使ったことがあるかはわからない。

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World Internet Instituteの2003年の統計によると、家でインターネットを持っている人の割合は、65?74歳の世代で31 パーセント、75歳以上になると12パーセントとなっている。対照的に、20代後半から50代前半までは全体的に見て家でのイ ンターネット所有率は80パーセントを超えている。
また、インターネットをどのように使いこなしているかを見るために、e-commerceの発展しているスウェーデンで、これまで商品や サービスをインターネット上で購入したことのある人の割合を見てみよう。スウェーデン統計庁が行った16歳から74歳までの人 を対象にした2005年の調査によると以下の通りである。
    
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ここから明らかになるのは、おそらく多くのシニア世代が含まれるであろうと考えられる年金受給者・その他に属する人口の16パ ーセントしかe-commerceを利用したことがないということになる。多くの若者や中年世代が含まれると考えられる学生・被雇用者・ 自営業・失業者における40パーセント前後の割合と比較すると、明らかにスウェーデンにおいて、世代間のデジタルディバイドが 存在するということがわかるだろう。また特に、「インターネットを使ったことのある人の割合」のグラフから、男女間でデジタル ディバイドが存在するのがわかる。特に、シニア世代では、若い世代と比べて男女間のデジタルディバイドが大きい。 
 

 

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