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ヨーロッパ高齢者事情研究のため、2007年2月ストックホルムシニアライフ研究所を開設しました。
現地から最新の高齢者事情をレポートします。

シニアのためのハイテク生活補助ツール(4)

松下泰志(Taishi Matsushita: 2012/1-), セスレ真美(Mami Sessle: 2011/11-2011/12),
ローベリ亜佐子(Asako Raberg: 2011/1-2011/10), ダールマン容子(Yoko Dahlman: 2007/2-2010/12)   

 これまでのスウェーデンシニアレポートで何度かヘルプツールを紹介して参りました。しかし、携帯電話などのテクノロジーの分野では次々と新しいヘルプツールが発表されており、これまで紹介してきたものの中にはすでに購入できなくなっているものや古いモデルのものがあります。そこで今回はアップデートの意味も込めて、2013年4月現在入手可能な最新のヘルプツールをいくつかご紹介したいと思います。

 

歩行器(Let’s Go Out)

 
以前のヘルプツールに関するレポート(2007.08.14ヘルプツール=介護用品について(2))でお伝えした歩行器は現在最も普及しているタイプのものですが、新しいデザインの歩行器が開発されました。スウェーデンのTrust Care社の歩行器Let’s Go Outは機能とデザイン性を融合した歩行器です。軽くてスタイリッシュなデザイン。大きなタイヤなのでどんな季節でも使えます。後輪よりも前輪を大きくすることによって操縦性もアップしています。
 
Trust Care社の歩行器Let’s Go Out
 
製品紹介ホームページ:
Trust Care社
http://www.trustcare.se/letsgoout.html
 
 
 
 

食事の補助

 
自分で食べ物を口に運ぶことが困難である人のためのヘルプツールがスウェーデンの会社Bestic ABによって開発されました。指先でボタンを押す事によって口元まで食べ物を運ぶことができます。こちらで使用方法の動画をご覧いただけます:
http://www.youtube.com/watch?v=SFsBbVJcYI0
 
 Fig2 (5).jpg
使用例
 
会社ホームページ:
Bestic AB
http://www.bestic.se/en/home/
 
 

高齢者向け携帯電話

 
携帯電話などの通信機器の製造・販売会社であるスウェーデンのDoro社は主に高齢者向けの携帯電話を開発しています。製品はヨーロッパ全域、北米などで販売されています。スマートフォンなどの例に見られるように高機能化、多機能化とは逆に極限まで機能を削ぎ落したものを開発しています。また大きなボタンで、高齢者でも押しやすいようなデザインになっています。
 
  

Fig3 (6).jpg

Fig4 (4).jpg

Doro社の高齢者向けの電話
 
会社ホームページ:
http://www.doro.com/
 
 

ITサポート

 
最近はスマートフォンやタブレット型のコンピューターが普及し、生活に大いに役立っています。スウェーデンのヘルプツール研究所はホームページ上で高齢者や体が不自由な人のための様々なお役立ちアプリを紹介しています。表示する文字を大きくするもの、記憶力をトレーニングするゲーム、言葉ではなく図でコミュニケーションをとるようなアプリなどなどいろいろなアプリが紹介されています。
 
 Fig5 (2).jpg
コミュニケーションアプリ「Samtala」。図を使ってコミュニケーションが可能。
 
しかし、高齢者にとってはパソコンやスマートフォンなどのアプリを使いこなすのが難しい場合もあります。そこでスウェーデンでは2014年から全国で65歳以上の人を対象にパソコンやスマートフォンの使い方をサポートする「ITサポート」を実施する予定です。抵抗なくIT機器やアプリを使いこなすことが出来るようになれば、日に日に進化している技術の恩恵を大いに受けることが出来ると思われます。
 
 

携帯型アラーム

 
緊急時に知り合いやセキュリティセンターと連絡が取れる携帯型のアラームはこれまでにもご紹介してきましたが、最近ではGPS機能を搭載し、現在地がわかるようにしたものが主流です。現在利用可能な4種類のアラームの性能、サービスなどを表にまとめてみました。No.4は以前からあるタイプのものです(2008.08.26シニアのためのハイテク生活補助ツール(2)参照)。
 
Fig6.jpg

表:携帯型アラームの比較

 
 
 Fig7.jpg
各種携帯型アラーム
 
 

まとめ

今回のレポートでは、最新のヘルプツールについてレポートいたしました。ここでご紹介したのはもちろん何百もあるヘルプツールのごく一部で、まだまだ他にもたくさん良い製品があります。とても全ては紹介しきれませんが、機会があればまた皆様に興味を持っていただけるようなヘルプツールを紹介していきたいと思います。
 

 

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